インテル 技術本部 部長 安生健一朗氏(工学博士)
ネットワーク周りもWi-Fi 6(Gig+)とThunderbolt 4のサポートで、「オンライン会議の高速な転送を支援するための重要な機能。Wi-Fi 5と比較してオフィス環境では6倍高速化」(インテル 技術本部 部長 工学博士 安生健一朗氏)するという。
同社がCore vPro i7-1185G7とRyzen 7 Pro 4750Uを搭載した環境でビジネスコラボレーションの生産性を比較したところ、Core vPro i7-1185G7は25秒、Ryzen 7 Pro 4750Uは38秒と、52%上回る結果となった。なお、同社が北米のコンサルティング企業に調査を依頼したところ、92%の企業がvProプラットフォームに安心感、91%が利点を感じているという。
セキュリティ面では、アプリケーションやOSレベルの保護検知をすり抜けたマルウェアを排除する「Hardware Shield」を搭載。ハードウェアレベルのマルウェア検知機能である「Control-Flow Enforcement Technology(CET)」と、マルウェアの攻撃を遮断する「Threat Detection Technology(TDT)」で構成される。
TDTは第10世代vProから実装済みだが、第11世代vProはAI活用でランサムウェアやクリプトマイニング(暗号資産の発掘)の検知能力を強化した。パフォーマンスを犠牲にせず、ハードウェアレベルでマルウェア検出を実現すると説明している。
IT部門の負担軽減という文脈では、第11世代vProの要件として定められたスリープ状態から1秒以内に復帰するコネクテッドスタンバイに加えて、フルHDディスプレイ搭載ノートPCで9時間以上のバッテリー駆動や、30分間の充電で4時間のバッテリー駆動時間を保持する性能が大きく寄与する。
「2021年内に各PCメーカーから60機種以上の(第11世代vPro)搭載PCが発売される予定」(井田氏)
第11世代vProは最上位のCore vPro i7-1185G7の他、「同i5-1145G7」「同i7-1180G7」「同i5-1140G7」と4製品を用意する。
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