日立、ブロックチェーン利用の「日立電子署名サービス」を開発

ZDNET Japan Staff

2021-03-04 09:19

 日立製作所は、ブロックチェーン技術を利用して安全な電子契約を実現するという「日立電子署名サービス」を開発したと発表した。3月から本社調達部門で先行運用を開始し、7月以降は国内企業向けにも販売を行うという。

 新サービスは、電子契約での署名・押印を行うもの。ブロックチェーンの分散台帳に電子署名のハッシュ情報とタイムスタンプ情報を記録することで改ざん耐性を高め、署名情報の真正性を確保する。新サービスのブロックチェーン基盤の運用は同社が行う。サービス開発では、業務テンプレートや開発フレームワークなどの機能群を有する同社独自の「ブロックチェーンシステム開発支援サービス」を用いて迅速化したという。

 新サービスでは、API経由で他の電子契約サービスと接続し、署名済み文書をサービスに取り込むことで、複数の文書を一元管理する機能も提供する。操作面では、相手方の署名捺印が認証不適合な場合の差し戻し、署名の委任、承認フローのカスタマイズなど商習慣に合わせられるようにしている。

サービスイメージ
サービスイメージ

 また、オプションで提供する予定のなりすまし機能も開発中で、同社では医薬医療、金融や公共機関など厳密な本人認証が要求される分野での適用を想定する。将来的にはサービスの海外販売を予定するという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]