日本HPは3月17日、法人向けノートPC「HP EliteBook 840 Aero G8」「HP ZBook Firefly 14 inch G8」「HP ZBook Firefly 15.6 inch G8」「HP Elite Folio」の4機種と、PC問題発生時にサポート時間短縮する「HP Smart Support」と、能動的なデバイス保守と管理を担う「HP Active Care」という2つのサービスを発表した。
EliteBook 840は18万7000円で5月下旬、ZBook Firefly 14は20万3500円で4月中旬、ZBook Firefly 15.6は20万6800円で5月中旬、Elite Folioは20万9000円で6月中旬から販売を開始(HP Directplus価格)。Smart Supportは5月から、Active Careは3月18日から提供する。

日本HP 専務執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 九嶋俊一氏
専務執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 九嶋俊一氏は「IT資源が少ない中堅中小企業が導入、運用しやすく、在宅勤務に向けた新しいコンピューティング体験を提供する」とこれまでと変わらずに事業戦略を強化していくことを強調した。
13~14インチモデルの需要は右肩上がり
国内に限らずコロナ禍は、リモートワークに必要なビジネスノートPC需要を押し上げた。日本HPが提示したIDCの調査結果によれば、各国政府が提示した緊急事態宣言(もしくはロックダウン)以降の2020年4月を境に、15インチモデルの需要が低下する一方で13~14インチモデルの需要は右肩上がりという。

日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部 部長 織田博子氏
パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部 部長 織田博子氏は市場の変化について、「週1~2回程度、定期出勤することで持ち歩くことを想定したPCの需要が高い。また、デスクワーク中心のユーザーでも、自宅の限られた環境で使用でき、出社時の負担にならないノートPC」と分析し、今回の新機種とサービスの提供に至ったと説明した。

HP EliteBook 840 Aero G8
新たに市場投入するEliteBook 840は、CPUや搭載メモリー、ストレージなどハードウェア構成が異なる6モデルを用意。14インチワイドフルHDディスプレイは13.3インチディスプレイと比較して対角線上1.8cmほど広げた。
ディスプレイはLEDの明るさを示すカンデラ毎平方メートルが異なり、400cd/m2と1000cd/m2の2種類から選択できる。加齢によって眼力低下を感じている方は集中力が欠落しにくい後者をお薦めしたい。