クラウド型コンテンツ管理サービスを手がけるBoxが売却を検討しているとの報道を受け、同社の株価は米国時間3月22日に上昇した。Reutersは匿名の情報筋の話として、Boxの買収に関心を示す買い手との間で取引の可能性についての話し合いが持たれたと伝えた。
Reutersの報道によると、ヘッジファンドStarboard Valueの物言う投資家らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに起因する企業の在宅勤務のトレンドを、Boxが積極的に生かしきれていない点を不満に感じており、そういったプレッシャーの中で生じた話だという。
Boxは3月の初めに予想を上回る2021会計年度第4四半期決算を発表している。売上高は前年同期比8%増の1億9890万ドルだった。2021会計年度通期では、前年比11%増の7億7080万ドルとなっていた。
しかし同社は、同会計年度半ばに、中小企業の顧客からの需要の減少を報告していた。幹部らは第4四半期決算発表後の電話会議の場で、中小企業からの需要は回復したと説明した。最高財務責任者(CFO)Dylan Smith氏は2022会計年度について、「大企業向け事業が引き続き堅調に推移していき、中小企業からの需要回復と国際市場での成長加速を予想している」と述べた。
Boxは18日、米証券取引委員会(SEC)に書類を提出し、取締役候補の通知期限を5月11日に延長したとしていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。