顧客データ分析にクラウドをオススメする理由 - (page 3)

永柳智之 (MOVED)

2021-04-28 07:00

データの管理方法

 ここまでお読みいただいた方はお分かりかと思いますが、顧客データは個人情報であったり、取引先の詳細な情報であったりします。そのため、顧客データは徹底して漏洩を防がなければなりません。また、情報の内容によっては閲覧できる権限を自由に設定したいと考えられる方もいるでしょう。

 しかし、これらの設定やセキュリティを自社で構築、運用することは、並大抵のことではありません。また、独自に構築して運用を外部に依頼した場合も、多くの資金とコミュニケーションを費やします。これらの問題を解決する方法が、クラウドサービスの活用です。

 クラウドサービスの活用で、重要な顧客データを保管するサーバーのセキュリティを自社で運用する必要がなくなります。多くの企業では社内にセキュリティのスペシャリストを雇用していないと思いますが、クラウドサービスを提供する企業にはスペシャリストが在籍しています。クラウドサービスの活用で、セキュリティ運用の委託と変わらない状況を安価に作ることができます。

 セキュリティ面だけでなく、システムの利用ログの取得、アカウントごとの情報閲覧権限の付与などができるため、社内の内部統制も構築しやすくなります。顧客のデータを漏洩するリスクも管理可能となるのです。

クラウドサービスを導入して売上拡大を目指そう

 このように、マーケティング活動にはたくさんの情報と分析が必要となります。しかし、クラウドサービスの導入で情報の保管と活用を容易にし、顧客が何を望んでいるか、何を欲しいと思っているかを探し当てる手助けをしてくれます。

 クラウドサービスの導入のハードルは年々低下しており、コードを書かなくても自在にシステムのカスタム、設定ができるものも増えてきました。マーケティング活動を通して、顧客の本当の声を聴き、市場に最適化した製品を提供する一助となれば幸いです。

(第7回は5月中旬にて掲載予定)

永柳 智之(えいりゅう ともゆき)
MOVED 働き方デザイン事業責任者
RadicalPopGaming COO

スタートアップ企業で事業や部署の立ち上げ、責任者の経験を経てMOVEDへ参加。新しい取り組みに挑戦している企業やプロジェクトを応援するため事業運営に必要な運用オペレーションの構築を支援しつつ、自身もさまざまなプロジェクトに参加している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]