マーケティングとは、顧客のニーズに最適な形で製品を届けるための活動です。
もう少しかみ砕くと、顧客が望んでいるモノは何かを調査することであり、顧客が望んでいる形へ自社の製品を最適化させ、欲しいと思っている顧客へ製品の存在を知らせることです。
そのためには、市場が望んでいるモノ、顧客が望んでいるモノは何かを適切に分析することが重要となってきます。
今回はその中でも、一番成果が反映されやすい既存顧客へ他の製品も購入してもらう“クロスセル”にターゲットを絞り、クラウドプラットフォーム「kintone」で需要を分析するためにデータを管理、活用する方法を紹介します。
顧客データを保存する
はじめに、顧客の需要を分析するためには顧客のデータが必要です。顧客のデータとは、年齢、性別、住んでいる地域、職種など多岐に渡ります。これらは提供しているサービスによって、どこまで詳細に取得しているか異なります。
ここで大切なことは、取得したデータの属性ごとに整理した状態での保存です。情報を属性ごとに整理して保存することで、顧客の共通点を見つけやすくなり、年代別や性別ごとや業界別の需要など、ターゲットの選定を容易にしてくれます。kintoneではコードやデータベースの知識がなくても、Excelのような感覚で顧客のデータを管理する情報保存用のアプリを作成することができます。

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次に、顧客の購入履歴や問い合わせ履歴が必要です。顧客の購入と問い合わせの履歴は、顧客が何を欲しているか、何に困っているかを理解するための足がかりとなる貴重なデータです。
kintoneでは、アカウントを所有していれば部門を跨いでデータを閲覧することが可能です。そのため、営業部門には訪問や購入の履歴を、カスタマーサポートには問い合わせ履歴を入力してもらい、先述した顧客データへ紐付けることもできます。

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