沖縄電力は、プラントデータの収集分析システム基盤を構築した。2月に一部を除き、導入が完了している。同基盤を提供した三井情報が発表した。
沖縄電力では、発電所の運転状態の可視化やデータ分析などを支援するIoT基盤の導入を検討していた。IoT基盤は沖縄県内の吉の浦、金武、具志川にある火力発電所が持つプラントデータの収集分析に利用するもので、米OSIsoftのIoTデータ管理ソフト「PI System(パイシステム)」を導入することとなった。
PI Systemは電力、石油、化学、製造業を中心に、世界中のさまざまな設備やセンサーの時系列データを収集/活用するプラットフォームとして幅広く利用されている。
その前段として沖縄電力では、データを収集するためのネットワーク環境とデータ分析用のサーバー群が求められていた。そこで、三井情報が沖縄電力の要求仕様を満たす合理的で安全なネットワーク環境と費用を提案し、同基盤の構築業者として選定されたという。
三井情報は2017年にOSIsoftと契約してから製造業や電力会社に対してPI Systemを構築し、工場やプラントが保有するIoTデータの可視化と分析を支援しながら実績を積み重ねてきた。今回もOSIsoftのEA(エンタープライズアーキテクチャー)プロジェクト担当チームと綿密に連携しながら、複数の発電所にまたがってPI System導入のための環境整備から実装までを完遂したという。