日鉄ソリューションズ(NSSOL)と日本IBMは、エッジコンピューティング、エッジAI(人工知能)、ハイブリッド/マルチクラウドのプラットフォーム管理に関する新技術について検証、検討し、6月以降に新しいソリューションの提供を開始していくと発表した。
エッジコンピューティングは、DX(デジタル変革)の推進に5G(第5世代移動体通信)を活用する際の低遅延の実現やセキュリティの強化、ネットワーク負荷の低減といった課題を解決する。一方で、エッジコンピューティング環境は多数もしくは異なる種類のデバイスが設置されることも多く、複雑性が増す傾向にある。
こうした環境では、アプリケーションの導入やメンテナンスが課題となり、設置場所が分散されることも多いため保守要員をオンサイトに配置しにくい。そのため、自律的かつセキュアな手法でエッジアプリケーションのライフサイクル管理を自動化していくことが重要になる。
両社はエッジコンピューティング向けの最初のソリューションとして、「IBM Edge Application Manager」をエッジアプリケーションのセキュアなライフサイクル管理向けに提供していく予定だ。
IBM Edge Application Managerは、エッジコンピューティング環境へのビジネスロジックや分析アプリケーションの導入や拡張についての自律的な管理機能を提供する。数万のエンドポイントを持つような大規模で多様かつ変化の激しアプリケーション環境を、一人の管理者で管理できるようになる。
NSSOLは、顧客が通信事業者のネットワークや自営通信網を構築する際に必要となる要件や運用要件を踏まえ、日本IBMと連携し、エッジコンピューティングの活用に必要となるソリューションを企画、提供していく予定だ。