追手門学院大学が2017年からの完全クラウド化を完了

NO BUDGET

2021-06-01 12:09

 追手門学院大学は、茨木安威キャンパス内の仮想サーバー群で構成された教育および事務系システムを「VMware on IBM Cloud」で構築し、4月に運用を開始した。

 クラウド基盤の環境構築と保守ならびに運用は、IBM CloudをはじめとするIBMソリューションについて数多くの導入実績を持つエルテックスが担当した。オンプレミスからクラウドへの仮想基盤の移行は大きな問題もなく完了した。

 この教育および事務系システムには、学生と教職員が日常的に使う重要なシステムが多数含まれており、約8000人が利用している。

 同大学は今回のシステム構築で完全なクラウド化を実現した。今後学生や教職員に求められる要望に対して、さらにタイムリーな機能拡張が可能となり、IBM Cloudにより、占有環境でセキュリティが強固なシステム基盤を高いコストパフォーマンスで運用できるようになる。

 今回IBM Cloud へは 国立情報学研究所が構築・運用する学術情報ネットワークであるSINET(Science Information NETwork)経由でも一部通信している。インターネットを経由したキャンパス間の相互接続のため、データセンターに設置したアプライアンス群を利用できる。これにより、一部オンプレミスの自由度を保ちながらクラウド連携したハイブリッドクラウドとして活用できるようになり、オンプレミスとクラウドそれぞれのメリットを両立できる。

 同大学は、2017年からシステムのクラウド化を進めてきた。業務システム単位で段階的にクラウド化を進め、2019年4月の茨木総持寺キャンパス開設においても、新規システムは全てクラウドで構築した。しかし、最も規模の大きく重要な仮想基盤が茨木安威キャンパスにオンプレミスで残存していることが最後の課題となっていた。

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