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部分最適からオペレーション全体の変革へ--コマツ、AWS活用で建設現場のDX推進

大場みのり (編集部)

2021-06-28 10:52

 コマツは建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するソリューション「デジタルトランスフォーメーション・スマートコンストラクション」(DXスマートコンストラクション)にAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービス群を採用した。アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)が6月25日に発表した。

 AWSは製造業に対して、「設計/開発」「製造」「プロダクトサービス」の分野でソリューションを提供している(図1)。設計/開発分野では製品開発領域のシミュレーション、製造分野ではIoTデータを活用した工場内の異常検知、プロダクトサービス分野では遠隔保守/管理などを用意している。加えて、3つの分野を横断してデータを活用できるよう、データレイクの構築も支援する。

図1(出典:AWSジャパン) 図1(出典:AWSジャパン)
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 コマツのDXスマートコンストラクションにおける新規開発は、主にサーバーレスで行っている。これにより、サーバーの管理が不要になるほか、柔軟なスケーリング、高い可用性などが実現する。その結果、インフラに関する工数が減り、従業員は注力すべき業務に専念できる。

 建設業は、少子高齢化に伴い若年労働者が減っている一方、高度成長期に整備した社会インフラの維持/更新などにより、今後の建設需要は今以上の高い水準を維持すると見られている。数年以内に、最大120万人の労働力不足が予想されており、この数は必要な人員の3分の1に相当する。

 国内の建設企業の94%は、従業員数が平均で10人程度だという。説明会に登壇したコマツ 執行役員 スマートコンストラクション推進本部長の四家千佳史氏は「こうした企業が労働力不足の課題を自力で解決するのは難しい。そのため、建設機械メーカーであるわれわれが解決しようと考えた」と説明した。

 建設生産のプロセスは、「計画」「設計」「施工」「維持管理」で構成されている(図2)。コマツの建設機械が用いられているのは、「施工」内の「盛土」「法面」という2つの作業。「当社の建設機械は、お客さまの工事のほんの一部にしか使われていない。われわれがお客さまの生産性を上げる建設機械を開発しても、部分最適にしかならない。建設機械メーカーでは通常、自社の製品を通してのみお客さまを見ているが、オペレーションを俯瞰(ふかん)したところ、『ここだけにしかわれわれの機械は使われていないのか』という気付きがあった」(四家氏)。

図2(出典:コマツ) 図2(出典:コマツ)
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