「取り引きはなくとも資産全体を管理したいといった多様な需要があるものの、われわれとしては口座開設がなければ顧客を認識できない。FINTOS!は口座がなくとも利用できる。(メールアドレスで登録するFINTOS!の)認証でNTTデータの支援を得て、Auth0との出会いがあった」
Auth0 日本カントリーマネージャー 大須賀利一氏
認証基盤としてAuth0を採用した理由としては「自前の認証(基盤)を作るという選択肢もあったが、専用サービスを利用した方がコストを含めて迅速」(池田氏)
4社のIDaaSを比較検討し、開発の容易性やサポート体制を踏まえて選定したと説明する。Auth0 日本カントリーマネージャー 大須賀利一氏も「技術的な側面はソリューションエンジニア、導入後もテクニカルアカウントマネージャーといった人材を用意してサポートしている」と支援体制をつまびらかにした。
Auth0 共同創業者兼CEO Eugenio Pace氏
米本社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)であるEugenio Pace(ユーヘニオ・ペース)氏も以下のように解説した。
「われわれが提供するサービスは幅広く、金融業界も例外ではない。われわれが受け入れられている理由の1つは、リスク管理とID管理を正しく行っている点。もう1つは金融機関がUX(顧客体験)の担保に苦慮している場面において、多様なデバイス(による認証)を一元的なソリューションとして提供している」