スマホゲームの開発、運営などを事業とするディー・エヌ・エー(DeNA、渋谷区、単体従業員数1251人)は、4月1日から勤怠管理サービス「ラクロー」を導入。
PCのログを活用し、出社と在宅が混在する勤務環境でも正しく勤怠を把握しているという。8月17日、ラクロー(世田谷区)が発表した。
従来はオフィスビルの入退室記録に基づく、出社を前提とする勤怠管理システムを活用。コロナ禍に伴い在宅勤務が中心となり、正しい勤怠状況の把握が難しかったという。
自己申告制の勤怠管理を採用するも、実態とのかい離、社員の手間などの課題が発生。社員に負担がかからず、実態に沿える勤怠管理を模索したとしている。
ラクローでは、日々活用するチャットサービス「Slack」や、PCログなどを労働時間算出に活用可能。WindowsとMacに対応し、入退室記録と同水準の客観性があると判断できるという。ユーザーインターフェース(UI)も直感的で理解しやすかったとしている。
2020年7月から人事担当を中心にトライアルを実施。既存の勤怠ツールと並行活用しながら、ラクローのサポートを受けながら、約1年かけて200ほどあった課題を解決していったという。
ラクローでは、起動、シャットダウン、スリープ、スリープからの復帰などのPCのオンとオフに関わる記録を収集、活用し、労働時間を自動算出できるという。
メール、Slackの送信日時、GPS情報、カレンダーに入力したアポイントメントの予定などの記録も活用可能。外出時や「仕事」と「私用」の区別がつかない私用PCの場合などでも算出できるとしている。

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税別月額利用料は1アカウントあたり500円。初期費用はゼロ円で、月額5000円を最低利用料金と設定している。