制御技術(OT)やIoT向けのセキュリティ製品を提供するNozomi Networksは8月25日、日本市場での事業戦略を明らかにした。新たに2つのパートナープログラムを展開するとともに、5月には日本の事業責任者として岩崎和男氏がリージョナル・セールス・ディレクターに就任した。
Nozomi Networksは米国・サンフランシスコとスイス・メンドリシオを拠点としており、世界各国で製品を提供している。監視対象とするデバイス数はOT、IoT、ITを合わせて約4770万個に上る。顧客企業の業界は多岐にわたり、石油/ガス、製薬、鉱業、公的事業においては世界で上位数社の企業が利用している(図1)。同社では、中核製品「Guardian」でOT/IoT機器の動作を可視化し、サイバー脅威や脆弱(ぜいじゃく)性、異常を検知する。
図1(出典:Nozomi Networks)
今回提供するパートナープログラムは、「Nozomi Networks ADVantage」と「MSSP Elite Program」。
Nozomi Networks ADVantageでは、パートナー企業のグローバルネットワークを活用し、成長とビジネスの成功を目指す。既存のチャネルプログラムを強化するもので、好成績のパートナーには従来以上の価格協力、市場開拓ツール/プログラム、トレーニング/技術認定を提供する。
MSSP Elite Programでは、OTやIoTのマネージドセキュリティサービス実現に向けて、主要なMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)のパートナーを支援する。パートナーには、OTを中心としたサイバーセキュリティソリューション、専門的技術、トレーニング/技術認定などを提供する。
日本におけるリージョナル・セールス・ディレクターの岩崎氏は、フォーティネットジャパンやチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズなどを経て、同役職を務めている。同氏は、これまで培ってきたマーケット知識や顧客/パートナーとの関係を生かしながら、パートナーへの投資/連携強化、新規顧客獲得を行い、日本市場でのシェア拡大、認知度向上に取り組むという。