Microsoftは、Amazonとの提携と「Windows」用の新しい「Android」サブシステムを通して、Androidアプリを「Windows 11」で利用できるようにしようとしている。同社は先週、この機能が10月5日に予定されているWindows 11の一般提供開始に間に合わないことを認めた。しかし、「Microsoft Store」で「Windows Subsystem for Android」アプリのプレースホルダーを見る限り、「Windows Insider」のテスターはこの機能を意外に早く試せるかもしれない。
提供:Microsoft
MicrosoftウォッチャーのThe Walking Cat氏は先週、Microsoft StoreでWindows Subsystem for Androidアプリを発見した。筆者は、Windows 11テスト用マシンにストアからアプリをダウンロードしてみたが、アプリを開いても空白の画面しか表示されなかった。しかし、アプリのプレースホルダーは実際にMicrosoftが作成したもののようであり、「Microsoft Confidential -- For testing purposes」(Microsoft社外秘--テスト用)と書かれている。
Store内のWindows Subsystem for Androidアプリのスクリーンショットには、「Amazon Appstore」のロゴがあり、「Android apps on your PC: Your favorite mobile apps now on Windows」(あなたのPCでAndroidアプリ:お気に入りのモバイルアプリがWindowsに)という宣伝文が書かれている。
MicrosoftがWindows Subsystem for Android全体をストアアプリとして提供する可能性は低いのではないかと筆者は考えている。このアプリは、ストアで提供されている「Gaming Service」アプリ(システムサービスやドライバーなどをインストールする)と同様、システムコンポーネントのインストーラーやアップデーターのようなものになるのではないだろうかと筆者は推測している。
Microsoftは6月、Windows Subsystem for Androidによって、AndroidとWindowsそれぞれのアプリモデルの間を仲介するネイティブアプリのプロキシーが提供されると説明した。「Androidオープンソースプロジェクト」(AOSP)との互換性を有した仮想マシン(VM)が用意される。AOSPは「Google Play Services」のサポートを必要としないカスタム版のAndroidを実現するというプロジェクトだ。Windows 11発表イベントでAmazon Appstoreが言及された理由がここにある。Amazonの「FireOS」はAOSPをベースにしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。