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IBM、クラウドネイティブの5Gコアネットワーク構築でTelefonicaと提携

Jonathan Greig (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2021-09-24 13:11

 IBMはスペインの大手通信業者Telefonicaとの新たな提携を発表した。両社はTelefonicaの5Gコアネットワークプラットフォームを柱とする、モダナイゼーションプロジェクトで協業する。

 Telefonicaは、IBMのインテリジェントな自動化ソフトウェアやサービスを利用して、同社初となるクラウドネイティブの5Gコアネットワークプラットフォーム「UNICA Next」の構築に取り組む。

 Telefonicaによれば、今回の協業の目的はUNICA Nextの「サービスを最適化し続けるためのスピード、信頼性、効率を手に入れる」ことだ。

 Telefonicaの戦略・ネットワーク・IT開発担当ディレクターのJavier Gutierrez氏によると、UNICA Nextのプラットフォームが次世代のネットワークアーキテクチャーを用いて構築されることは、5Gの展開に対応するためにこのインフラを今、構築することがいかに重要であるかを示しているという。

 「5Gは、何千ものユースケースやアプリケーションをサポートし、あらゆる業界の個人や企業に利益をもたらす可能性を秘めている。IBMとの協業は、当社が5Gの可能性を活用する助けとなるだけでなく、ハイブリッドクラウドがけん引するテクノロジーとビジネスの変革を通じて、将来に備える助けになる」と同氏は述べる。

 「IBMと組むことで、Telefonicaは5Gが実現するレイテンシーと帯域幅の向上を、クラウドのカスタマイズ性やインテリジェンスと組み合わせられるようになる。これは欧州やその他の地域で革新的な変化を生み出す可能性が高い」

 Telefonicaのネットワークは、「IBM Cloud Pak for Network Automation」、「Red Hat OpenShift」、Juniper Networksの「Apstra」および「QFX」テクノロジーを用いて構築される予定だ。

 両社の説明によれば、新しいプラットフォームは「導入と管理の継続的な改善」を実現する。また、IBMのソフトウェアはUNICA Nextに対し、「5Gコアを含む、ネットワーククラウドのさまざまな要素やネットワーク機能のエンドツーエンドのライフサイクル管理を支援する、インテントドリブンのオーケストレーション」を提供する。

 両社は声明の中で、「UNICA NextをRed Hat Open Shiftや『Advanced Cluster Management for Kubernetes』と組み合わせることで、TelefonicaはUNICA Next Kubernetes環境のモニタリング・管理環境を強化し、5Gとエッジのイノベーションをより迅速に、よりシンプルな形で推進できるようになる」と説明する。

 「IBM Cloud Pak for Network Automationは、究極の自動化、ゼロタッチプロビジョニング、クローズドループオペレーション機能を提供するように設計された、AI搭載のオートメーションソフトウェアだ。これらの新機能は、IBM Cloud for Telecommunicationsのパートナーエコシステムを活用して、Telefonicaがネットワークサービスや新しいネットワーク機能をより迅速に展開できるように設計される」(IBM)

 Telefonicaによれば、同社はすでに欧州でIBM Cloud for Telecommunicationsを導入しているという。

 IBMはこの数カ月間、DISH等との契約をはじめ、多くの5G案件を発表してきた。例えば6月には、VerizonやTelefonicaとのハイブリッドクラウドに関する契約を発表している。

 IBMによれば、Telefonicaは他の通信サービスプロバイダーと同様に、5Gがもたらす将来的なメリットを見すえて、自社の技術を準備しているところだという。

 「あらゆる業界の個人・企業顧客に変革をもたらすことのできる、オープンで、安全で、インテリジェントで、高度に自動化されたネットワーク」の構築を目指すとTelefonicaは述べる。

 UNICA Nextのデータセンターは2021年10月から展開される。Telefonicaによれば、このオープンスタンダード、オープンネットワーク技術に準拠したプラットフォームは、最終的には複数の中央、地域、分散型のデータセンターに展開される。

 IBM Global Communications Sectorのマネージング・ディレクターであるSteve Canepa氏は、Telefonicaとのパートナーシップを「歴史的」と呼ぶ。Telefonicaのクラウド・ネイティブな5Gコアネットワークプラットフォームの導入は、「AI搭載のオートメーションソフトウェアに対するIBMの巨額の投資と、コア、アクセス、エッジといった新しい通信ネットワークの展開に必要な通信事業者のプライムシステム統合のノウハウを反映している」

 「Telefonicaをはじめ、当社のすべての顧客がネットワークをモダナイズし、個人・企業顧客に莫大な価値をもたらす、新たな収益サービスを構築できる可能性がある」と同氏は熱を込める。

 テキサス州コッペルに拠点を置くIBM Global Telco Solutions Labは、スペインのマドリードにあるTelefonicaのNetwork Cloud Labと接続され、「既存のUNICA Nextプラットフォームの継続的なライフサイクルアップグレードのために、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を活用して、完全に統合された新しいリリースを構築し、UNICA Nextが進化を加速できるよう」支援していく。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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