SMBC日興証券と富士通は、SMBC日興証券の個人顧客が行う書面手続きを営業担当者のiPadで完結させるシステムを開発し、運用を開始した。
今回のシステム開発には、PFUのタブレット帳票ソフトウェア「BIP Smart」が活用された。既存の紙帳票イメージをそのままiPad上で利用可能にする機能を開発しており、顧客が手続きする画面をiPad上に生成している。これにより、今後も随時、書類を電子化できる。さらに、業務部門の社員が自ら操作し、書類の新規作成や修正も容易に実施可能となる。
SMBC日興証券に登録している個人顧客の情報と連携しており、住所などの基本情報が自動入力され、入力項目の一部が省略される。入力不備のチェックはシステムにより自動で行われ、運転免許証などの本人確認書類はiPadのカメラ機能を使って撮影することができ、押印も不要になるという。
これにより、これまで最長で1週間程度、最短で1~2日程度を要した手続き完了までの期間が約30分に短縮される。なおSMBC日興証券では、同システムにより取引に関する確認書類などを9月下旬より10帳票、10月より約40帳票の電子化する予定だという。