TISは、人工知能(AI)による将来予測を基に意思決定ができるクラウドサービス「予測型経営DXサービス for 販売計画」の提供を開始した。本格導入前にAIによる予測値の有効性を確認できるPoCサービスを2021年12月まで提供する。PoCサービスの期間は3〜4カ月で、価格は500万円から。
同サービスでは、販売計画に関する一連の業務プロセスを管理可能にする。同社は「属人的な販売計画策定」「経営情報の有効活用」「早期の意思決/経営判断」といった点に課題を抱えている製造業の企業に提供する。販売計画だけでなく生産/在庫計画といった他領域への拡大を図り、2024年までに30社への導入を目指す。
経営情報などの社内情報や政府統計などの外部データから、AIにより影響度の高い要素を用いて販売数量を予測できる。AIによる予測値を提案値として販売計画を策定するほか、最新の予測値のモニタリングを行いて計画乖離の予兆が検知された場合はアラートを発信する。
データの収集・蓄積では、ERP(統合基幹業務システム)などの社内情報だけでなく、業績に影響を与える、景気動向や市場動向といった社外データなど、多種多様なデータを収集・蓄積できる。将来の予測分析は、データレイクに蓄積されたデータの中から、予測対象に影響を与える指標を用いてAI予測エンジンで実施する。