Amazon Web Services(AWS)は2021年に入り、「100万個のバグを修正し、技術的負債を1億ドル(約110億円)以上削減する」というグローバルチャレンジ「AWS BugBust」を発表した。そして同社は、この取り組みの一環として、2021年の「AWS re:Invent」カンファレンスで、初の「AWS BugBust re:Invent Challenge」を開催する。2019年、2020年のre:Inventはすべてオンラインで開催されたが、2021年は対面イベントとオンラインの両方で実施される。
AWS BugBust re:Invent Challengeは、太平洋標準時11月29日午前10時~12月2日午後2時に開催される。これまでAWS BugBustは、組織内で内部のコードのバグに対処するために実施されていた。2021年のre:Inventでは、JavaまたはPythonの知識を持つすべての開発者が参加し、AWSのオープンソースのコードベースに取り組めるようになる。
BugBustは、MicrosoftやGoogleのセキュリティバグ報奨金プログラムのような高額な報奨金を提供するわけではない。期間中にバグを解消し、最もポイントを稼いだ開発者に、賞金1500ドル(約17万円)が授与される。そのほか、パーカーや「Amazon Echo Dot」などの賞品も用意される。
バグの発見は労働集約的な難題だとAWSは述べている。AWS BugBust re:Invent Challengeでは、コードレビューなどが可能な機械学習ツール「Amazon CodeGuru」が利用される。
AWS BugBust re:Invent Challengeの一環として、「数多くのオープンソースプロジェクト」も対象となる。2日間のイベント開催期間中、開発者はプロジェクトのパッチに貢献できる。問題が解決されれば、パッチソフトウェアのリリースはオープンソースプロジェクトに戻される。
AWS BugBust re:Invent Challengeに参加するには、AWS BugBustのプレーヤーアカウントとGitHubのアカウントが必要だ。事前登録はオンラインで可能になっている。現地でre:Invent 2021に参加する場合、AWS BugBust Hubなどで参加登録できる。現地で参加しない場合も、オンラインで参加可能だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。