NECパーソナルコンピュータは、クリックテックのビジネスインテリジェンス(BI)ツールを導入し、30分ごとに更新される基幹システムのデータを活用できる体制を構築した。クリックテック・ジャパンが11月24日に発表した。
NECパーソナルコンピュータでは、製品の生産・販売・サポートにおいて、日次処理された基幹情報システムからの各種データを活用していた。しかし、前日分のデータは過去のものであり、データの分析においては不十分だったという。このためリアルタイム性の高いデータの活用を課題とし、また、部門や個人によってデータを利用するためのリテラシーに差があったことから、その解消も図る必要があった。
同社は、従前にクリックテックの「Qlik View」でSAPシステムのデータを分析していたといい、今回はその刷新に合わせてセルフサービスBIツールの「QlikSense SaaS」とリアルタイムデータ統合製品の「Qlik Replicate」「Qlik Compose」を採用、サプライチェーン関連部門に展開した。
これにより同社で活用されるデータが前日分から30分間隔で更新されるものとなり、より迅速な意思決定が可能になったとする。データリテラシーのばらつきの解消では、Qlik Sense SaaSの機能や「Catalog」機能を用いてユーザー自身によるデータ分析が容易にできるようになったという。
今後同社では、導入範囲を生産部門から全社規模に広げる。部門間でのデータ共有も推進するほか、各種データを組み合わせて活用できるデータレイクの導入も視野に入れていくとしている。