Amazon Web Services(AWS)は米国時間12月2日、「AWS Cloud WAN」のプレビュー版の提供を開始したと発表した。これは、AWSを用いてグローバルなプライベートWANを構築、管理、監視するためのサービスであり、世界各地に分散したネットワークを管理する必要がある組織による利用を念頭に置いている。
Amazonの最高技術責任者(CTO)Werner Vogels氏は「re:Invent 2021」で「あなたの会社が、世界各地に多数の製造施設を抱える国際的な大企業であり(中略)それらすべてをAWSに接続する必要があると考えてほしい」と述べた。
Cloud WANによって、複数の場所やネットワークをまたがったグローバルネットワークのネットワークポリシーを一元的に定義できるダッシュボードが顧客に提供される。また顧客は、「Amazon Virtual Private Cloud(VPC)」やオンプレミスロケーションを接続する際に、「AWS Virtual Private Network(VPN)」だけでなく、サードパーティーのソフトウェア定義WAN(SD-WAN)製品を指定できる。
Vogels氏によると、Cloud WANは「AWSの大規模バックボーンを利用し、同インフラ上で稼働する、信頼性が高く、可用性に優れたソフトウェア定義WANをわずかな時間で構築してくれる」という。
顧客はソフトウェア定義ネットワーク(SDN)の一部を、例えば製造現場用とオフィス用など、セグメント化して切り出すことができる。これらのセグメントは明示的に許可しない限り、相互に通信できない。
このサービスには、ネットワークの健全性、セキュリティ、パフォーマンスを監視するダッシュボードが含まれる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。