2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
スーパーマイクロ ジャパン カントリーマネジャー James Hsieh氏
2021年は、企業のデジタライゼーションのさらなる加速が求められた年でした。パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなど多様なクラウドサービスや5G(第5世代移動体通信)、AI(人工知能)などの普及によって、低遅延かつ大容量のデータ通信への需要が高まる中、それらをサポートするデータセンターでは新たなニーズに対応するための変革が求められました。
これらデータ通信におけるニーズの変化はデータセンターの在り方にも影響を及ぼしており、データセンターの定義は従来の「数千台のサーバーやストレージシステムを収容する巨大な建物」から変わりつつあります。例えば、中小企業では数台のサーバーが設置されていたり、ネットワークのエッジに近い場所では携帯電話からのデータを処理するためのセルタワーに設置する単一システムなど小規模なデータセンターも私たちの生活において重要な役割を担っています。
一方、世界中にある何百万もの大規模データセンターでは、毎年、国1つ分に相当する電力量が消費され(現在の世界電力消費量の約1~1.5%に相当)、数千トンのハードウェアが廃棄されています。そこで当社ではできるだけ環境に配慮し、持続可能な経済活動を続けるため、Supermicroでは、「電力効率の向上」「システムの更新サイクル」の両方を見直し、グリーンコンピューティングに取り組む支援をしてまいりました。
2021年に需要の高まりを見せていたクラウドサービスの最適化、リモートワーク向け仮想デスクトップ環境、企業活動におけるAI(人工知能)の活用、デジタルトランスフォーメーションなどについては本年もさらに活発化が見込まれます。本年も引き続きSupermicroがリードする地球環境に配慮した、企業のITインフラストラクチャーを支えるべく、それぞれのニーズにあわせて高性能、高効率な製品を開発、提供いたします。