Microsoftは米国時間6月16日、営業担当者向けの新たなアプリ「Microsoft Viva Sales」を発表した。これはCRMの「コンパニオン」アプリと位置付けられており、「Teams」や「Outlook」、そして「Word」「Excel」「PowerPoint」を含む「Office」と連携する。「Dynamics 365」やさまざまなCRMシステムとも連携できる。
提供:Microsoft
Viva Salesの目的は、顧客データを自動的に取得し、Teamsの通話やチャット、Outlookの電子メールと連携させることだ。同社はViva Salesにより、「Microsoft 365をスマートな営業アシスタントに変えることができる」と述べた。「Context IQ」の予測的な人工知能(AI)技術を使い、コンテキストに基づいたリマインダーやレコメンデーションを生成する。
同社の関係者はViva Salesの仕組みを、次のように説明している。
「営業担当者が作業中、OutlookやTeams、ExcelなどのOfficeアプリケーションで顧客にタグ付けすると、Viva Salesはそれを自動的に顧客レコードとして取得し、その顧客に関するすべての関連データをレイヤーにまとめる。これまで、このようなレベルの顧客エンゲージメントデータを自動的に取得する方法はなかった。このデータはOfficeやTeamsでコラボレーションする際に、入力したり、調べたりすることなく、簡単にチームメンバーと共有できる」
アプリUIのデモバージョン
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同社は2021年に従業員エクスペリエンスプラットフォーム「Microsoft Viva」を発表したが、Viva Salesはその新しいモジュールでもなければ、既存のVivaプラットフォームと連携するわけでもなさそうだ。また、Vivaの範囲を広げ、CRMや販売を含めているのでもない。同社は「従業員体験」の意味を大きくとらえ、仕事をする上で役立つツールを提供しようとしているとみられる。
Viva Salesは実際のところ、TeamsおよびOutlook向けの協業アプリだ。これは同社が提供する「職務ベース」のコンパニオンアプリの第1弾となる。同社は、他に何を予定しているのかについてコメントを控えたが、同社の動画では、この種のアプリで「職務に特有」の課題に対応できるとし、マーケティング、財務、ITなどを例に挙げた。
Viva Salesは、7月にパブリックプレビューを開始し、年内に一般提供を予定している。Viva Salesを利用するには、TeamsかOffice 365と、任意のCRMシステムが必要だ。Dynamics 365のユーザーはViva Salesを無料で利用でき、Salesforce製品とすぐに統合できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。