立教大学 ウエルネス研究所は、TIBCO Software(TIBCO)が提供する「TIBCO Spotfire」を導入した。TIBCOの国内総代理店を務めるNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが6月22日に発表した。
TIBCO Spotfireは、データをグラフや散布図などに可視化できるビジネスインテリジェンス(BI)ツール。ビジュアル分析や統計解析、機械学習を用いた予測分析など、さまざまな分析を容易な操作で実施でき、分析業務を大幅に効率化するという。今回の導入では、ビッグデータの扱いやすさやデータの前処理・統計解析から可視化など、研究に必要なデータ分析の機能が全て搭載されている点が評価された。
「ウェルネス」(健康の維持や増進)をテーマに活動する立教大学 ウエルネス研究所は、新設した「熱中症プロジェクト」の研究と学生のデータサイエンス教育を行う。研究を進める中で、ビッグデータの活用に当たり、表計算ソフトと統計解析ツールでは手間がかかり、効率的ではないといった課題や、将来に生かせるデータ分析力を学生に養ってほしいという要望があった。
TIBCO Spotfireの導入により、取り扱うデータ量は膨大になったものの、データの結合や複雑な前処理などの作業が容易になり、本来の研究業務であるデータの探索や分析などに集中できる環境を構築。また、学生は同製品を用いた課題を通して、データを多角的に見るスキルを養いつつあるという。
さらに、熱中症プロジェクトの一環としてTIBCO Spotfireを用いた研究は、熱中症と暑さ指数に関する論文の投稿につながった。ウェルネス分野でビッグデータを活用した研究は少なく、今後さまざまな研究に役立つのではないかと期待を寄せているという。