AbemaTVが6月19日に独占中継を行った格闘技イベントにおいて、有償インターネット配信におけるコンテンツ配信ネットワーク(CDN)のピークトラフィックが4.5Tbpsを記録した。CDNを提供したアカマイ・テクノロジーズが30日に発表した。
19日に配信された格闘技イベントは、東京ドームで開催された那須川天心選手対武尊選手などの試合で、ピークトラフィックはメインイベントの試合が行われた午後9時半頃に記録された。このイベント番組の視聴者数は、AbemaTVとしては過去最多だったといい、事前の有償チケット購入も50万件を突破していた。
アカマイによると、AbemaTVでの過去最大のピークトラフィックは、2019年6月に実施された「AbemaTV3周年記念 1000万円シリーズスペシャルマッチ 那須川天心 vs 亀田興毅」の2.3Tbpsで、当時は約1000万ユーザーが視聴。今回のピークトラフィックは、2019年当時を2倍近く上回る規模だった。
AbemaTVとアカマイは、今回のイベントでマルチアングル配信や動きの速い動画の高画質配信など複数の実験的な要素も行ったといい、膨大な数のユーザーへデータ量が大きな高品質な映像を配信しても、CDNの分散型の仕組みで安定的に行えることを確認したという。
AbemaTVでは、11~12月に開催されるサッカーワールドカップ カタール大会の中継も予定している。