Gartnerは米国時間8月10日、新興技術のハイプサイクルを取り上げた最新の報告書を発表した。2022年に注目すべき新興技術として、メタバース、非代替性トークン(NFT)、コーザル人工知能(AI)、産業クラウドプラットフォームなどを挙げている。
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同社は、毎年2000以上のテクノロジーと応用フレームワークを調査し、重要な洞察を得て、このリストを作成している。同社は3つのテーマ、すなわち没入型体験の進化と拡大、AIオートメーションの加速、テクノロジストデリバリーの最適化に、新興技術のトレンドを分類した。
デジタル体験の未来は没入型技術にあるため、没入型体験を進化、拡大できる技術が重要になる。このカテゴリーで注目すべきテクノロジーは、メタバース、NFT、スーパーアプリとWeb3、分散型アイデンティティー、デジタルヒューマン、顧客のデジタルツイン、社内人材マーケットプレイスなどだ。
AIオートメーションを加速させる技術が重要なのは、AIが製品、サービス、ソリューションで、不可欠な要素となりつつあるからだ。同社がこのカテゴリーで注目すべきと考えているのは、自律的システム、コーザルAI、基盤モデル、ジェネレーティブデザインAI、機械学習コード生成などの技術だ。
最後に、テクノロジストデリバリーの最適化に該当するテクノロジーは、製品、サービス、ソリューション構築コミュニティーと、そこで使用されるプラットフォームに焦点を当てている。同社は、拡張型FinOps、クラウドデータエコシステム、クラウドの持続可能性、コンピューテーショナルストレージ、サイバーセキュリティメッシュアーキテクチャー、データのオブザーバビリティ(可観測性)、動的リスクガバナンス、産業用クラウドプラットフォーム、実行可能な最小アーキテクチャー、オブザーバビリティ主導の開発、オープンテレメトリー、プラットフォームエンジニアリングに注目すべきだとしている。
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同社のバイスプレジデント兼アナリストのMelissa Davis氏は、新しいテクノロジーを取り巻く課題や懸念はあるものの、企業が効率性を高めるには、新興技術を理解し、受け入れることが重要だと指摘した。
「新興技術は企業に変革的な可能性をもたらす一方、最高情報責任者(CIO)や技術革新のリーダーは、リソースの制約が拡大する中で持続可能性を改善しつつ、デジタル機能を拡張しなければならない課題に直面している」(同氏)
同社のハイプサイクルのグラフは、各テクノロジーが黎明期(Innovation Trigger)、「過度な期待」のピーク期(Peak of Inflated Expectations)、幻滅期(Trough of Disillusionment)、啓発期(Slope of Enlightenment)、生産性の安定期(Plateau of Productivity)に達するタイミングを示している。あるテクノロジーが安定期に入るまで、2~10年の幅がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。