日立ソリューションズは、CAST AI Groupが提供するクラウドコスト最適化ソリューション「CAST AI」を発売した。
このソリューションは、パブリッククラウド環境のインフラリソースを人工知能(AI)で24時間自動的に調整し、コンテナー環境(Kubernetes)で利用しているクラウド利用料を最適化した状態に保つ。3ステップの簡単操作で利用を開始でき、コスト削減に向けたシミュレーションレポートを提供する。欧米の企業でクラウドの利用コストを平均で63%削減した実績があるという。
CAST AIが実現するコスト削減のイメージ
CAST AIは、アプリケーションやシステムのパフォーマンスに影響を与えることなく、自動的にインフラリソースを調整できるといい、安価にスポットインスタンスを安全に活用できるとする。スポットインスタンスとは、クラウド利用時のインスタンスタイプの1つ。クラウドベンダー側の空き資源を利用する。通常のオンデマンドインスタンスに比べ安価だが、クラウドベンダー側の都合で停止あるいは起動ができなくなる可能性があり、運用にはノウハウが必要だ。CAST AIは、ワークロードのスケジューリングなどを行い、安全かつ継続的な運用を実現するという。
対応可能なKubernetesのマネージドサービスは、「Amazon Elastic Kubernetes Service」(EKS)、「Azure Kubernetes Service」(AKS)、「Google Kubernetes Engine」(GKE)となる。
料金プランは監視対象CPU数やサポートサービスの内容などで3種類になり、導入参考価格は、Growthが年38万5000円、Growth Proが同188万1000円、Enterpriseが同938万3000円になる。