ソフトバンクと東京大学は、共同で同大学生を対象に、次世代の人工知能(AI)人材の育成を目的とした教育プログラムを2023年2月1日~3月1日に実施することを明らかにした。
このプログラムは、「Beyond AI 研究推進機構」の取り組みの一環として実施される。同機構は、世界最高レベルの研究者を擁する最先端のAI研究機関を目指して東京大学、ソフトバンク、ヤフーにより設立された。2020年7月に共同研究を開始し、最先端AI研究を行う「中長期研究」や、研究成果を基に事業化を目指す「ハイサイクル研究」などに取り組み。
ソフトバンクは、今回のプログラムにおいて、出資先のFindability Sciencesとの連携など、ソフトバンクグループのリソースやノウハウを活用する。
教育プログラムのイメージ
同プログラムでは、データハッカソンや勉強会や交流会の開催を実施する。
データハッカソンでは、AIとデータを活用してSDGs(持続可能な開発目標)領域におけるビジネスの企画とサービスのプロトタイプの開発を行う。さらに、ソフトバンクが企業向けに提供するAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe for Biz」を活用して、実践的なAIコンテンツとウェブ上に一般公開されているデータなどを組み合わせ、AIによる社会課題の解決のアイデアとアプローチ方法の検討および企画を行い、英語で最終発表を行う。
勉強会は10回開催する。Axross Recipe for Bizのカリキュラムやビジネスの現場で活躍するゲストが講師を務める。さらに、データハッカソンの参加者全員にAxross Recipe for Bizのコンテンツを自由に学べるアカウントが提供される。これにより、eラーニングを通して参加者自身でAIの基礎やPythonによるデータ分析を学べるほか、最新のAI技術を実装する体験などができる。