テクノロジー関連のプロフェッショナルにとって2023年で有望となるテクノロジーは「ABC」、すなわち人工知能(AI)と企業向け(B2B)アプリ、顧客エクスペリエンス(Customer Experience)のソリューションになるはずだ。
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迫り来る景気後退についての話題がつきないだけでなく、テクノロジー要員のレイオフというニュースも相次いでいる。しかし、雇用の機会が増している分野もあり、そうした需要は今後も続くと考えられる。
筆者は最近、複数の業界のリーダーに連絡を取り、テクノロジー関連のプロフェッショナルにとって2023年がどのようなものになりそうか、そしてキャリア向上のためにどういった分野での取り組みに注力するべきかについて語ってもらった。
B2C(個人向け)を手掛ける企業ではテクノロジー関連職の行く手に暗雲が立ち込めているようだ。Blue Yonderの最高経営責任者(CEO)Duncan Angove氏は「大半のレイオフは、広告モデルに依存している数多くのB2C企業で起きている」と述べるとともに、「その一方、B2Bソフトウェアに注力している企業は多くの新たな創造的ソリューションで先頭に立っている。例を挙げると、サプライチェーンの混乱はグローバルな業界すべてに影響を及ぼすため、新たなテクノロジーでそうした頭痛の種を解決することで、ワークフォースに数多くの新たな機会が訪れる。よりレジリエンシーの高い業務遂行方法に向けて舵を切ることで、テクノロジーソリューションに対する業界の強い需要が生み出される」と述べた。
また、中小企業からも素晴らしい機会がもたらされる可能性もある。最近は、テクノロジー関連の大手企業の人員削減がニュースの見出しを飾っていることも多いが、AirSlateの最高マーケティング責任者(CMO)Shawn Herring氏は「景気が上向いている時には、これら企業の多くが見境なく採用を進め、人材を囲い込んでいたことを忘れてはならない」と指摘し、「例えばStatistaによると、Metaは2020〜2021年にワークフォースの規模を23%拡大した。こうした大企業は軌道を修正するしかない一方、多くの中小企業は適切なスキルを有する従業員を積極的に採用するとともに、探し求めてもいる」と述べた。