オリコ、クラウドサービスのリスク評価サービスを導入--リスク評価にかかる時間を短縮

NO BUDGET

2023-05-25 18:28

 オリエントコーポレーション(オリコ)は、アシュアードが提供するクラウドリスク評価サービス「Assured」を導入した。Visionalが5月24日に発表した。

 オリコは、同サービスをクラウドサービス導入時のリスク評価に活用しており、これまで平均23.5営業日かかっていた評価に関するサービス提供側とのやりとりを大幅に短縮したという。

 Assuredは国内外のクラウドサービスのリスク評価情報を一元化してデータベース化し、利用者に提供している。この評価情報は、経済産業省や総務省が公開しているガイドライン、金融分野におけるFISC安全対策基準、PCI DSSやNIST SP800-53、ISO27001、ISO27017などの国際規格に基づいたもので、評価項目は100以上ある。これらの評価は、セキュリティ専門家により客観的に行われたもので、未登録のサービスであってもリクエストに応じてリスク調査・評価を代行する。

 オリコでは、自社でセキュリティチェックシートなどからサービスを評価する際は、変化するセキュリティ動向に合わせた効果的な評価項目の取り込みや、納得性のある配点と合格基準の設定に苦労していたという。しかし、Assuredを活用することで、主要なセキュリティガイドラインやフレームワークに基づき調査した最新のセキュリティリスク評価情報が提供されるため、評価業務を効率化できると判断した。

 Assuredについて同社は、登録済みのサービスであれば即座にリスク評価情報を取得できることや、国際基準をベースとしたリスク評価情報が得られる点を評価した。

 また、同サービスを導入する前は、1サービスごとに提供者側にセキュリティチェックシートへの回答を求め、その結果を個別に評価していたという。評価の手順は、セキュリティチェックシートへの回答依頼、進捗の管理と回答納期のリマインド、回答の精査と不明点の追加確認などを他業務と並行して実施するというもので、対象サービスの増加に伴って煩雑性も増加し、評価結果を得るまでのスピードも低下する傾向にあった。

 同社では、DXの加速に伴い、利用するクラウドサービスの数は300件を超えているが、一方で利用数が増えてもリスク評価を継続する必要があり、評価品質向上と効率性を両立させる手法を模索していた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]