インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月4日、同社のバックボーンネットワークとインターネットマルチフィードが運営するインターネットエクスチェンジ「JPNAP」との接続において国内初の400ギガビットイーサネット(GbE)を採用し、運用を開始したと発表した。
IIJは、これまで国内外の自社拠点を結ぶネットワークで100GbEと400GbEを運用しているものの、バックボーンネットワークと外部との対外接続においては今回が初になると説明する。400GbEは、2017年に標準化され2019年以降に複数の通信機器メーカーから製品が登場しているものの、メーカーが異なる機器同士の接続実績が乏しく、これまで異なる組織間の対外接続では用いてこなかったという。
しかし、総務省の調査ではインターネットトラフィックの増加し続けており、IIJでは対外接続における通信容量の増強を検討してきたとのこと。2022年4月には、インターネットマルチフィードやNTTコミュニケーションズと共同で、400GbEによるインターネットエクスチェンジ相互接続の実証実験を行うなど、商用環境での安定運用に向けた知見を積み重ねてきたとする。
同社は今回のJPNAPとの接続を皮切りに、ほかのインターネット接続事業者(ISP)やクラウドサービス提供事業者(CSP)などとの対外接続における400GbEの利用を順次拡大していくという。
イメージ(出典:IIJ)