今後の人生をコマンドラインに一切触れずに乗り切ることも可能かもしれないが、筆者はそれでもターミナルを使用することを選ぶ。コマンドラインは、効率的であるだけでなく、多くの非常に便利な小技を利用することもできるからだ。「パイプ処理」もそうした小技の1つである。
基本的に、パイプ処理は最初のコマンドの出力を取得して、それを次のコマンドで使用する。好きなだけ多くのコマンドをパイプでつなぐことが可能だ。例えば、コマンドAの出力をパイプでコマンドBに渡した後、コマンドBの出力をパイプでコマンドCに渡し、コマンドCの出力をパイプでコマンドDに渡す、といったことができる。
パイプ処理は、あるコマンドから次のコマンドにデータを渡し、そこで使用できるようにする。そして、そのプロセスを、最後のコマンドの実行が完了するまで実行する。データは常に左から右に流れる。これは重要な情報だ。データのパイプ処理は常に一方向に流れる。
「Linux」でパイプ処理を使用する方法
必要なもの:Linuxのコマンドラインのパイプ処理は、すべてのLinuxディストリビューションで機能する。つまり、必要なのは、Linuxディストリビューションの実行中のインスタンスだけだ。
パイプ処理されたコマンドの構文は以下のようになる。
コマンド1 | コマンド2 | コマンド3
「|」文字はパイプ処理を示し、bashはそれを実行する。
最初に、パイプでつなぐコマンド群について説明しておこう。
1. 新しいファイルを作成する
パイプ処理を実際に実行する前に、さまざまな色のリストを含む新しいファイルを作成する。以下のコマンドでファイルを作成しよう。
nano colors.txt
そのファイルに以下の内容を貼り付ける。
Orange
Yellow
Red
Blue
Green
Purple
Black
Pink
ファイルを保存して閉じる。
2. sortコマンドを使用する
sortコマンドを使用して、colors.textファイルの内容をアルファベット順に並べ替える。
それは、以下のコマンドで実行できる。
sort colors.text