舞鶴市、ローカルブレイクアウトを実現するための統合型セキュリティ基盤を導入

NO BUDGET

2023-09-05 15:48

 A10ネットワークスは、京都府舞鶴市が同社の統合型セキュリティプラットフォーム「A10 Thunder CFW」を導入したと発表した。

 A10 Thunder CFWは、SaaSアプリケーションのトラフィックなど特定通信のみをインターネットへ直接アクセス可能とするローカルブレイクアウトを実現するソリューション。セキュアウェブゲートウェイだけでなく、ファイアウォール、IPsec VPN、ロードバランサーなどを1ボックス・1ライセンスで提供し、設備と運用の双方でコスト削減できる。

 舞鶴市は、今回の導入によりクラウドサービスやコミュニケーションツール、クラウドストレージなどを安全に利用できる環境を整備した。また、従来の仮想デスクトップ基盤による仮想閲覧環境から脱却し、業務の効率化への貢献も期待する。

A10 Thunder CFWを導入した舞鶴市のネットワーク構成図
A10 Thunder CFWを導入した舞鶴市のネットワーク構成図

 同市では、「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」(総務省)における三層分離の「αモデル」を堅持しながら、官民一体となった取り組みを円滑に行うための外部連携しやすいネットワーク環境を構築し、柔軟なクラウド利用の実現方法を模索していた。

 そこで「LGWAN」(総合行政ネットワーク)接続系の端末からでもクラウドサービスにセキュアかつ柔軟にアクセスが可能なローカルブレイクアウト環境の実現を目標とし、(1)職員約1000人が利用しても十分なパフォーマンスが得られること、(2)特定のクラウドサービスを安全にブレイクアウトできること、(3)ホスト名での通信振分けが可能なこと――を要件としてソリューションを選定し、A10 Thunder CFWを採用した。

 同市は今後、三層分離のβモデルに移行することも想定しており、A10 Thunder CFWの幅広い機能を利用して、負荷分散のためのロードバランサーの活用にも取り組んでいく予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]