Windowsの「ペイント」、レイヤーと透過に対応へ

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 高森郁哉 (ガリレオ)

2023-09-20 11:17

 懐かしさを覚える往年のユーザーもいるかもしれないが、1980年代から「Windows」に標準搭載されてきた画像エディター「ペイント」に関するニュースがある。開発者などを対象にした「Windows Insider」プログラム向けのアップデートの一環として、ペイントに2つの大きな新機能、すなわち「透過」と「レイヤー」が追加された。どちらもAdobeの「Photoshop」では長年の定番機能だったが、ペイントにこうした本格的なアップデートが実施されるのは異例だ。

ペイントアプリのイラスト
提供:Anadolu Agency/Contributor/Getty Images

 透過は文字通り、PNG形式の画像を背景が透明な状態で開いたり編集したりできるオプションだ。一般的な画像エディターと同様、市松模様の背景が透明部分を示している。画像のどの部分を消しても、白ではなく透明になる。

 レイヤーを使えば、図形、テキスト、他の画像などを重ね、それぞれのレイヤーの順番を変えて、これまで以上に複雑な作品を制作できる。透過とレイヤーを組み合わせると、上のレイヤーを消して下のレイヤーを表示するといったことが可能になる。

 この2つの機能を、Microsoftが9月8日に発表した、ペイントの新しい背景除去機能と組み合わせるのも効果的だろう。背景除去機能を使えば、ワンクリックで画像から背景を除去し、被写体を滑らかに切り取ることができる。

ペイントで背景除去機能を使って切り取った画像
提供:Microsoft

 今のところ、ペイントの新機能はWindows Insiderのユーザーのみが利用できる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]