輝かしいレコードプレーヤーで自分の音楽を聴くことを好むが、オフィスを出て、自宅の別の部屋に行かなければならないこともある。そういうときは、「MacBook Pro」を使っている。はっきり言っておくが、「Apple Music」には興味がない。基本的な機能しか備えていないからだ。高度なオプションでさえ、全く高度ではない。
したがって、MacBookを使用中に、ローカルに保存された曲を聴きたくなったら、代替プレーヤーを利用する。幸い、この目的にかなうアプリが「macOS」向けにたくさんある。
あくまでも主観的な評価であることは承知しているが(これらのアプリで再生する音楽の選択も主観的である)、これらのアプリはおそらくほとんどの人に満足して頂けるはずだ。
それでは、音楽再生アプリの紹介に移ろう。
1. 「VLC media player」
VLC media playerは動画専用ではない。実際のところ、VLCは音楽ファイルやCD、多くのストリーミングプロトコルを再生するのに最適である。強力で柔軟性に優れ、ほぼどんな種類のオーディオファイルでも再生できる。具体的には、ASF、WMV、AU、AVI、OGG、MPG、MP3、WAV、DTS、XA、そのほかの多くのファイルタイプを再生可能だ。機能に目を向けると、プラグインのサポート、オンラインラジオ、視覚効果、「Last.fm」のサポートなどを備えている。(ウィンドウのメニューから)「オーディオエフェクト」を開くと、イコライザー(EQ)、コンプレッサー、スペイシャライザー、フィルターのオプションにアクセスできる。VLCは、筆者のお気に入りの万能メディアプレーヤーの1つだ。
2. 「Pine Player」
「Winamp」や「XMMS」の時代を懐かしんでいる人はいるだろうか。筆者はあの頃が恋しくてたまらない。それらの音楽再生アプリのUIが大好きだったことに加えて、機能セットとサイズも自分にぴったりだった。
あの感覚を再現したアプリを探している人は、Pine Playerを試してみるといいだろう。Pine PlayerはWinampのUIを完璧に再現しているわけではないが、非常によく似ている。フルモードまたはミニマルモードで表示させることが可能で、ファイルの変換、メタ情報の編集、プレイリスト、プレイリストの並べ替え、「iTunes」サポート、アルバムアート、クロスフェード、ギャップレス再生などの機能を利用できる。MP3、FLAC、APE、AAC、M4A、WAV、AIFF、OGG、WMA、DSD、SACD ISO、OPUSなどのオーディオファイルタイプをサポートする。10バンドのEQや、普通のMP3ファイルを32ビット/768kHzにアップコンバートして可能な限り高音質なサウンドを出力する「Over Sampling Filter」(オーバーサンプリングフィルター)など、より高度な機能もある。これらの機能は、29.99ドルの「Pro」バージョンでのみ利用可能だ。
Mac App StoreからPine Playerをダウンロードしたり、「Pine Player Pro」を購入したりすることが可能だ。
3. 「VOX」
VOXの本質はハイレゾサウンドだ。つまり、ユーザーは、何も損なわれていない、作者の意図通りの音楽を聴くことができる。すべてのオーディオプレーヤーがハイレゾサウンドを再生できるわけではないが、VOXはそれが可能なアプリの1つだ。
VOXでは、従来の音楽ファイル(FLAC、MP3、CUE、APE、M4Aなど)だけでなく、最大24ビット/192kHz解像度のハイレゾオーディオフォーマットも再生できる。さらに、5.1マルチチャンネル再生にも対応する(「Premium」バージョンでのみ利用可能)。VOXでは、プレイリストをエクスポートすることもできるので、それらのプレイリストをほかのデバイスにインポートすることが可能だ。VOXのメインウィンドウ、「Dock」コンテキストメニュー、メインメニューコントロール、キーボードのメディアキーから、音楽を制御できる。「Finder」のコンテキストメニューから簡単に音楽を追加したり、内蔵のEQを使って音楽を楽しんだりすることも可能だ。VOXは、macOSで音楽を最高の音質で楽しみたい人に最適な音楽プレーヤーだ。
VOXのPremiumバージョンは月額4.99ドルで、ハイレゾサポート、デバイス同期、高度な設定、マニュアルEQ、3万以上のラジオ局へのアクセスを提供する。
残念なことに、この音楽プレーヤーを使用するには、VOXアカウントを作成する必要がある。
4. 「Silicio Mini Player」
デスクトップにミニプレーヤーが欲しくなることがある。そういうときは、Silicio Mini Playerを開いて音楽を再生する。このプレーヤーに関して、本当に気に入っているのは、テーマをカスタマイズしたり、サイズを変更したりできることだ。筆者は「Touch Bar」(なぜAppleがこの機能の廃止を決定したのか全く理解できない)を備えたMacBook Proを持っているので、そこからSilicio Mini Playerを制御できる。
Silicio Mini Playerの主な目的は、「iTunes」やApple Music、「Spotify」を制御することだ。筆者はよくSpotifyを利用するが、アプリのUIがあまり好きではない。このミニプレーヤーを使用すれば、あの醜いインターフェースを開かなくても、Spotifyを制御できる。そのほかの機能には、通知、キーボードショートカット、Last.fmの統合、(iTunesとSpotifyの)ポッドキャストのサポートなどがある。Silicio Mini Playerは最も柔軟な音楽プレーヤーではないかもしれないが、iTunesやApple Music、Spotifyを使用していて、それらのアプリのUIが好きではない人にとって、この小さなアプリは確かに便利である。
Silicio Mini PlayerはMac App Storeから無料でインストールできる。
筆者と同じように音楽が大好きな人なら、本記事で紹介したmacOS向けプレーヤーのどれかを気に入ってくれるはずだ。筆者が常用しているのは、VLCである(ただし、Spotifyを聴くときはSilicioを使用する)。読者の皆さんも、このリストの中から、あなたを1日中踊らせたり、横ノリさせたり、ヘッドバンギングさせたりする音楽プレーヤーをきっと見つけられるはずだ。
提供:Jack Wallen/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。