「macOS」で「ミュージック認識」機能を使うには--流れている音楽の曲名を素早くチェック

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2024-03-02 08:30

 知らない音楽を聴いて、アーティスト名と曲名を知りたいと思ったことが何度もある。筆者のほぼすべての知り合いも、そうした状況に何度も直面したことがある。

 幸いなことに、Appleの「macOS Sonoma 14.2」を搭載しているデバイスでは、信じられないほど簡単に音楽を認識することができる。この新機能は、Appleが2018年にShazamを買収したことで可能になった。しかし、最近まで、この機能は「Siri」経由でしか利用できなかった。

 Sonomaの最新アップデートで、Appleは音楽認識機能をメニューバーに表示させるオプションを追加し、楽曲をさらに簡単に認識できるようにした。ユーザーはドロップダウンメニューを開いて、項目をクリックし、「ミュージック認識」機能に楽曲を聴かせるだけでいい。わずか数秒後に、楽曲とアーティストの名前が表示され、「Apple Music」経由でその楽曲に瞬時にアクセスするオプションが提示される。

 ミュージック認識機能は、Siriが有効でも無効でも動作し、デバイス間で同期することも可能だ(つまり、「MacBook」で認識した音楽を「iMac」で楽しむことができる)。また、ミュージック認識機能は認識した楽曲を、ユーザーが削除するまで保持する。この機能は高速かつ正確で、音楽好きのユーザーにとって非常に便利なツールだ。

 本記事では、この機能を有効にして使用する方法を解説する。

ミュージック認識をメニューバーに追加する方法

 必要なもの:必要なのは、「macOS 14.2」を搭載したデバイスだけだ。使用しているMacBookやiMacのmacOSのバージョンが不明な場合は、Appleメニュー>「このMacについて」の順に移動すると、デバイスに搭載されているバージョンがポップアップウィンドウに表示される。macOSのバージョンが14.2よりも古い場合は、「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順に移動し、デバイスで14.2が利用可能かどうか確認する。

1. システム設定を開く

 メニューバーのAppleアイコンをクリックして、システム設定を選択する。「Launchpad」からシステム設定アプリを開くことも可能だ。具体的には、「Dock」上のLaunchpadアイコンをクリックした後、一覧からシステム設定を起動するといい。

2. 「コントロールセンター」に移動する

 システム設定内で、左側のサイドバーにあるコントロールセンター(「一般」の3つ下のアイコン)を見つけてクリックする。

この項目は、システム設定アプリの左側のサイドバーにある。提供: Jack Wallen/ZDNET
この項目は、システム設定アプリの左側のサイドバーにある。
提供: Jack Wallen/ZDNET

3. ミュージック認識を有効にする

 右側のペインにミュージック認識が表示されるまで、下にスクロールする。ここには、「メニューバーに表示」と「コントロールセンターに表示」の2つのオプションがある。両方を有効にすることもできるが、メニューバーから使用する方が効率的だ。メニューバーに小さなアイコンが表示されるはずだ。このステップを完了したら、システム設定を閉じる。

2つのオプションのどちらか、または両方を有効にすることが可能だ(後でミュージック認識機能を見つけられるように、どちらのオプションを有効にしたのかを覚えておいてほしい)。提供: Jack Wallen/ZDNET
2つのオプションのどちらか、または両方を有効にすることが可能だ(後でミュージック認識機能を見つけられるように、どちらのオプションを有効にしたのかを覚えておいてほしい)。
提供: Jack Wallen/ZDNET

ミュージック認識を使用する

1. サービスを開く

 音楽の再生中に、メニューバーのミュージック認識アイコンをクリックすると、ドロップダウンが表示される。

ミュージック認識機能がリスニングを実行するのは、ユーザーが指示を出したときだけだ。提供: Jack Wallen/ZDNET
ミュージック認識機能がリスニングを実行するのは、ユーザーが指示を出したときだけだ。
提供: Jack Wallen/ZDNET

2. サービスを開始する

 ドロップダウンのミュージック認識の項目にカーソルを重ねて、「ミュージック認識」をクリックし、サービスを開始する。

ミュージック認識の項目にカーソルを重ねると、リスニングプロセスを開始できる。提供: Jack Wallen/ZDNET
ミュージック認識の項目にカーソルを重ねると、リスニングプロセスを開始できる。
提供: Jack Wallen/ZDNET

3. 認識が完了するまで待つ

 ミュージック認識サービスは、再生中の楽曲を聴いて認識する作業をかなり迅速に完了するはずだ。認識された楽曲はドロップダウンに表示される。

筆者が今朝、最初に聴いたのはモーツァルトとHumの楽曲だ。<br>提供: Jack Wallen/ZDNET
筆者が今朝、最初に聴いたのはMozartとHumの楽曲だ。提供: Jack Wallen/ZDNET

4. 認識した楽曲をApple Musicで開く

 認識した楽曲をApple Musicで開きたい場合は、対象の楽曲にカーソルを重ねると、小さなApple Musicアイコンが表示される。そのアイコンをクリックすると、Apple Musicが開き、楽曲が再生される。認識した楽曲を削除したい場合は、関連するゴミ箱アイコンをクリックするだけでいい。

楽曲を開くこともできるし、ドロップダウンから削除することもできる。提供: Jack Wallen/ZDNET
楽曲を開くこともできるし、ドロップダウンから削除することもできる。
提供: Jack Wallen/ZDNET

 上記の手順を実行するだけで、素晴らしい音楽認識機能をmacOSのメニューバーに追加できる。これで、再生中の音楽の曲名が分からなくて困惑することはなくなるはずだ。

提供:Adam Hester/Getty Images
提供:Adam Hester/Getty Images

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]