博報堂はNTTデータと共同で、企業の「デマンドチェーン変革」を実現するための協業を開始したと発表した。博報堂の生活者理解に基づいたクリエーティビティーと、NTTデータのITによる企業変革支援のノウハウを融合し、企業の戦略策定からシステム実装までを一貫して支援する。
具体的には、市場・顧客・競合分析や、事業戦略・マーケティング戦略の策定、顧客体験(CX)デザイン、サービスデザイン、ユーザー体験(UX)デザインなどを支援する。データ分析、AI活用、システム構築や業務システム開発、システム連携、運用・保守などもサポートする。
両社によると、同サービスを利用するユーザーは、顧客データを統合的に管理・分析できる基盤を構築し、顧客との長期的な関係構築が可能になるとしている。生成AIを活用したマーケティングプロセス変革を推進することで、営業組織を顧客にソリューションを提供する組織へと変革できるという。オンラインとオフラインを融合した、シームレスな購買体験の提供や、企業独自のメディアやサービスの開発も容易になるとしている。
DXの進展でサプライチェーンの最適化が進む中、今後は生活者接点から得られるデータを活用し、企業活動全体で機動的な意思決定を行うデマンドチェーン変革が重要になるという。