高知県は、クラウド型学習サービス「ClassPad.net」を県立高等学校33校に導入する。同サービスを提供するカシオ計算機が11月6日に発表した。都道府県単位での同サービスの一斉導入は高知県が初めてだという。
同サービスは、「オンライン辞書機能」「デジタルノート機能」「授業支援機能」「学習ツール」などさまざまな機能や学習コンテンツを搭載しており、教員と生徒によるインタラクティブな授業や生徒同士の議論など、思考力の育成・効率的な学びに役立つとしている。
ClassPad.netの利用画面
7月には、探究的な学びや協働的な学びで活用できるデジタルノートなどの各種機能をアップデート。これまで、生徒は調べ学習や課題などをまとめたノートを教員に送ることができたが、今回のアップデートでは教員だけでなく、生徒もほかのグループのノートを閲覧できるようになった。また、容易な操作で教員から生徒全員にノートを一斉配布できるようになったという。
同県は、2022年4月に「高知県立学校におけるデジタル学習支援に関する協定」をカシオ計算機と締結し、県立高校で実施されたIT活用の実践・検証ではClassPad.netを利用してきた。同県は、7月のアップデートに加え、従来の機能を高く評価し、11月末までに県内全ての県立高校に順次導入する予定だとしている。本格導入に当たっては、高知県教育委員会と協力して地域ごとに説明会や実技講習を開催し、円滑な導入につながっているという。