生成人工知能(AI)ブームが最高潮に達する中、OpenAIの「ChatGPT」の利用が急増し、月間ビジター数が40億に到達しようとしている。だが、人気が上昇しているAIサービスは、ChatGPTだけではない。
2024年には、ChatGPTのウェブサイトの総トラフィックが2023年と比べて100%以上急増していることが、Similarwebの最新データで明らかになった。2024年10月のビジター数は前月比で17.2%増、前年同月比で115.9%増となり、2カ月連続で2桁の増加率を示している。世界全体のビジター数は、10月時点で37億だった。
Similarwebによれば、ChatGPTは2023年初めの時点で、すでに世界最大級のウェブサイトの1つとなっていた。2022年11月に公開された同サイトは、2023年半ばに成長が一時停滞したものの、その後は記録を更新し続け、2024年5月にはビジター数が22億に、10月には37億に到達した。
ただし、AIの分野で活動しているのはChatGPTだけではない。生成AI人気の拡大は、他のさまざまなサービスにも波及している。
その1つが、やはり急成長を見せているGoogleのノート作成AIサービス「NotebookLM」だ。9月には月間ユーザー数が急増して300%の増加率を記録し、10月も201%の増加となった。
2023年7月にリリースされたNotebookLMは、徐々にユーザーを増やし、2024年の9月から10月にかけて安定したユーザー数を獲得している。このサービスは、メモ、ドキュメント、ウェブページなどの調査資料の収集を支援するというものだ。AIを利用することで、ユーザーはNotebookLMに対し、さまざまな調査資料の分析や要約を依頼できるだけでなく、調査に関してチャットでやり取りすることもできる。
Microsoftの「Copilot」専用サイトは、10月にトラフィックが87.6%増加し、月間ビジター数が6490万に達した。ただし、この伸びの一部は、Microsoftの「Bingチャット」からCopilotへのリダイレクトによるものだ。
Perplexity AIの「Perplexity」は10月のビジター数が9080万を記録し、前月比で25.5%、前年同月比で199.2%の増加となった。同じ時期に、Anthropicの「Claude AI」はビジター数が8410万に達し、前月比で25.5%、前年同月比で395%の伸びを記録している。
最後に、Googleの「Gemini」サイトは、ビジター数が10月に2億9160万に達し、前月比で6.2%、前年同月比で19%の増加となった。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。