赤城ホールディングス(赤城HD)は、フリーダムの支援を受けてクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を導入し、基幹システムを刷新した。フリーダムが11月19日に発表した。
赤城HDは2024年度の連結決算に向けた準備を進めており、事業会社である赤城乳業もSAP S/4HANA Cloud Public Editionへの移行を進めている。カットオーバーは2026年を予定している。
今回の導入により、赤城HDは経営判断のスピードと精度が向上したとしている。また、不動在庫の削減や原価管理の強化のほか、新たに事業会社を設立する際の迅速なシステム構築にも貢献しているという。
SAP S/4HANA Cloud Public Editionは2023年11月に導入が開始され、フリーダムは「Fit to Standard」アプローチで標準機能を活用し、効率的かつ柔軟なシステム構築を支援した。Side-by-Side開発により、事業拡大と組織再編にも対応可能なシステム運用が実現されている。Side-by-Side開発とは、元のシステムに手を加えずに新たなシステムを作り、連携させる開発手法である。
赤城HDは従来のERPの保守期限が迫っていたため、今回の導入を決断した。迅速な意思決定と持続可能な成長を目指し、グループ経営の効率化と透明性向上が求められていた。
赤城乳業の財務本部は、SAP S/4HANA Cloudを経営効率化とデータドリブンな経営判断に最適なソリューションと評価しており、フリーダムのサポートを受けて標準機能を活かした柔軟な基盤が整備されたとしている。