パナソニック、水素活用のエネルギーソリューション--ドイツのオフィスビルに採用

加納恵 (編集部)

2025-01-08 11:36

 パナソニックは1月8日、水素を活用したエネルギーソリューション「Panasonic HX」の実証設備を、ドイツのオフィスビルに導入すると発表した。既設の太陽電池を活用し、純水素型燃料電池と蓄電池を新設。3電池を連携させる施設を2024年10月に着工しており、2025年春の運用開始を予定する。

 Panasonic HXは、電力需要や設置場所に合わせて連結できる5kWタイプと10kWタイプの純水素型燃料電池を使い、太陽電池、蓄電池を組み合わせることで3つの電池を連携制御する。これにより、電力需要の変化や天候による再生可能エネルギーの出力変化に追随する電力需給を調整し、発電の余剰や無駄を抑えて再生可能エネルギーを安定的に供給できるとしている。

 パナソニックでは、滋賀県草津市にある燃料電池工場、英国ウェールズ・カーディフの電子レンジ組み立て工場で、工場で使用する電力を再生可能エネルギーで賄う実証施設を導入しているが、オフィスビルを対象に実証するのは今回が初めてになる。

 従来の5kWタイプの純水素型燃料電池に代わり10kWタイプの新製品を新たに活用するほか、地域特性に最適なソリューションの開発や水素事業に関連する現地パートナー企業やビジネス顧客との関係構築に取り組む。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]