ソニーグループ傘下のブロックチェーン関連3社は、ブロックチェーン「Soneium」(ソニューム)のウェブ3ソリューションに関する施策を発表した。この施策には、ソニュームのメインネット公開、暗号資産取引サービスの刷新、NFT発行プラットフォームの提供が含まれる。ソニーが1月14日に発表した。関連する会社は、Sony Block Solutions Labs、S.BLOX、SNFTの3社。
ソニュームのメインネット公開では、パブリックブロックチェーンであるソニュームの本番環境が同日公開された。これにより、アプリ内決済で暗号資産を利用可能となり、開発者やクリエイターは収益化が、ユーザーはファンコミュニティーの形成が可能となる。
暗号資産取引サービス「S.BLOX」は、ウェブ3アプリの決済に利用できる暗号資産取引サービスだ。今回のリリースでは、ユーザーインターフェース(UI)の刷新、モバイルアプリの提供、対応通貨の拡充を行われる。また、新規アカウント開設や取引キャンペーン、「攻殻機動隊」コラボNFTの配布も予定されている。
NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)は、ブロックチェーン上に発行されたデジタル資産で、唯一無二の価値を持ち、コピーや改ざんが不可能だ。アートやゲーム分野のキャラクターやアイテムなど、多様な用途で活用されており、購入には暗号資産取引所の利用とデジタルウォレットが必要となる。
NFT発行プラットフォーム「Fan Marketing Platform」では、NFTを活用したファンエンゲージメント施策を支援する。企業はNFT発行と顧客接点の創出、ファンエンゲージメントの強化が可能となり、ユーザーは初心者でも使いやすいウェブウォレット機能を利用できる。
ソニーグループはこれらのウェブ3サービスを活用し、グループ内のエンターテインメント関連企業と実証実験を行う予定だ。Fan Marketing Platformを使用して、ソニュームのネットワーク上でNFTを発行する施策を企画しており、ウェブ3技術を活用した各知的財産権(IP)のファンへの価値提供とエンゲージメントの拡大を目指す。各企画は2025年1月中旬から2月にかけて順次開始される予定だ。