洗足学園音楽大学・洗足こども短期大学は、法人向け生成AI活用サービス「Graffer AI Solution」を導入した。同サービスを提供するグラファーが4月9日に発表した。
Graffer AI Solutionは、生成AIツール「Graffer AI Studio」の提供や生成AI活用の伴走支援、また生成AI研修、人材育成など、生成AIの活用を一気通貫でサポートする。洗足学園では、2025年度から全ての職員が生成AIを活用できる環境を整備し、教育の質の向上を目指すとしている。
同学園では、将来的な学生数や職員数の減少に備え、職員の業務効率化を進めるとともに、学生サービスの質向上に取り組むため、職員の業務効率化と学生サービスの質の向上を目指していたという。そこで、生成AIの導入を検討していたが、セキュリティ面に課題を感じていたほか、職員全員が生成AIに関する知識を身に付けて維持することが難しいという課題もあった。
同学園では生成AIを初めて利用する職員が多いため、各部署の業務に適した活用方法を提案する伴走支援型のサービスであるGraffer AI Solutionを高く評価し、導入に至った。また、同サービスは生成AIが入力情報を学習対象としないオプトアウト設定がされており、ガバナンスやセキュリティが担保された環境で安全に生成AIを利用できる点も評価された。
生成AI活用プロダクトのGraffer AI Studioには、汎用(はんよう)的に活用できるチャットサービスに加え、プロンプト不要で利用できる「タスクライブラリ」が搭載されている。同機能により、生成AIに慣れていない職員でも容易に生成AIを活用できるという。加えて、チャットの共有機能やテンプレート機能を活用することで、職員間で知見を共有し、組織全体で生成AIの利用を広げられる仕組みも構築できるとしている。