ビジネス・ソフト大手のアシストとシステム開発会社のインターアクト・クリエイティブは4月4日、ウェブサイトの運営会社向けに、アシストが販売するCMS(コンテンツ管理システム)の「NOREN4」を用いたシステム構築サービスを開始する。両社ともに顧客からの1次受け窓口となる。
CMSは、ウェブサイトを構成する情報の更新作業を自動化するソフトである。承認ワークフローの実装など、属人化しがちなウェブサイトの運営をシステム化することで情報発信の品質を高めるとともに、業務の効率化によって管理コストを削減する。NOREN4の開発会社は、韓国のI-ON Communicationsで、アシストは2002年10月にNOREN4を出荷し、CMS市場に参入した。
ユーザーであるウェブサイト運営会社は、アシストまたはインターアクト・クリエイティブに、ウェブサイトの現状分析から要件定義、アプリケーション開発、保守、運用までを発注できる。従来からインターアクト・クリエイティブはアシストの販売パートナの1社だが、今回、両社が意識して協力し合うことで、ユーザーから見てシステムを発注しやすい体制にした。
アシストはこれまで、システム開発部隊と営業部隊による直接販売と、外部のシステム開発会社などパートナを経由した間接販売、以上2つの方法でNOREN4を出荷してきた。売上比率は直販が高く、間接販売が少ない。今後はパートナであるインターアクト・クリエイティブ関連のシステム構築事例を増やすことで間接販売の規模を増やし、NOREN4のビジネス規模を従来の2倍に増加させる目論見だ。
システム構築サービスの価格は、案件ごとの個別対応である。CMSとして採用するNOREN4の価格は480万円から。NOREN4の稼働OSは、Windows 2000 Server以降、Red Hat Linux、Solaris、HP-UX、AIX。