東芝ソリューションは4月20日、テラバイト級の大容量データでも高速検索できるXMLデータベース「TX1」の発売と、同製品を核としたパッケージ型ソリューションの受注を開始した。
電子政府や電子取引、保険事務文書管理、新聞コンテンツ管理などインターネット上のデータ交換領域で注目されているのが、XMLデータの階層構造を保ったままの形式で格納・管理できるXMLデータベースだ。
今回発売された「TX1」では、構造自動抽出技術「スキーマアナライザ」と問い合わせ最適化技術「クエリオプティマイザ」により、約100Gバイトのデータ(8年分の特許公開情報で約300万件に相当)から1万件の検索結果を約1秒で抽出することができる。製品は、1CPUライセンスで税抜き価格が450万円からのWindows版が4月20日より、1CPUライセンスで税抜き価格が675万円からのSolaris版が7月よりそれぞれ販売される。
同時に、「TX1」を中核とした4種類のパッケージ型ソリューション「保険文書XMLソリューション」「電力情報共有ソリューション(仮称)」「次世代新聞素材管理ソリューション」「コンテンツマネジメントソリューション」を、5月より順次受け付ける。今後は「自治体向けデータ流通ソリューション」や「特許情報管理ソリューション」などの提供も予定されている。
同社では今後3年間で「TX1」1000ライセンス、同製品を中核としたパッケージ型ソリューションで110億円の販売を見込み、XMLソリューション市場でのリーダーシップの確立を目指すという。