シンクライアント端末の米Wyse Technologyが日本法人を8月に設立

日川佳三(編集部) 2005年05月18日 21時05分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 シンクライアント端末を開発する米Wyse Technologyは8月、日本を中心とするアジア地域のシンクライアント需要に合わせ、日本法人を設立する。同社の2004年のアジア地域の売上額は全世界の12%だが、2005年に20%、最終的に30%までに増やす。

 同社アジア・パシフィック地域本社のアンドリュー・フー氏は、個人情報保護法をトリガーとする情報漏えい対策など、国内企業のセキュリティ対策意識の高まりがシンクライアント需要を後押しすると見る。2004年の実績で3万7000台だった国内のシンクライアント市場が、2007年には9万5000台になると予測し、中国北京に設置したソフトウェア開発センターの規模を拡大。現在30人いるエンジニアを6カ月以内に50人に増強し、1年半で100人体制を確立する。

米Wyse Technology アジア・パシフィック地域本社のアンドリュー・フー氏

 販売機会の確保戦術として、自社ブランドでの事業展開に加え、OEM(相手先ブランドによる生産)も積極的に実施する。北米ではすでに、ブレード型クライアントPCを開発する米ClearCube Technologyや米DELLに対して製品を供給している。日本法人設立後は、日本のPCベンダーに対してOEM提供を積極的に持ちかける。

 シンクライアント端末とは、米Citrix Systemsの画面情報端末サーバ・ソフト「MetaFrame」や米MicrosoftのWindowsが備える遠隔操作機能などを使って、業務アプリケーションの画面情報だけをやり取りする専用端末である。シンクライアントは一般的に、MetaFrameを使うためのICAクライアント機能と、Windowsを遠隔操作するためのRDPクライアント機能を備える。

 ICAとRDPは画面情報のやり取りに限るが、特定のアプリケーションソフトに限ってはシンクライアント上でも動作させる。例えば同社の製品はすべてローカルで動作するウェブブラウザを搭載する。Webアプリケーションの画面を自力で表示し操作することが可能だ。また、UNIXサーバ機側で動作するX Window Systemのアプリケーション(Xクライアント)を遠隔操作するためのX端末(Xサーバ)機能を備える製品も用意する。メインフレームの端末エミュレータ機能を持つ製品もある。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化