日本アイ・ビー・エムは5月27日、高度な計算力を必要とするハイ・パフォーマンス・コンピューティング・システムの開発を行う「ディープ・コンピューティング開発研究所」を新設すると発表した。6月1日付けで、神奈川県大和市にある大和事業所内に開設する。
スーパーコンピュータの処理能力の活用は、大学や公的研究機関等の科学技術計算の用途だけでなく、幅広い業界で行われるようになっている。自動車業界の設計/解析分野や制逆業界のバイオ創薬等のライフサイエンス分野、金融機関でのリスク管理シミュレーション等、各業種での適用が見込まれている。
「ディープ・コンピューティング開発研究所」は、こうした需要の拡大に対応するものだ。日本およびアジア・パシフィック地域の顧客に対して、システム構成の設計や最適化チューニング、テクニカルサポート等の技術支援を行う。
同社はハードウェアの技術者だけではなく、ソフトウェアや先進技術、基礎研究、産業別の専門知識を持つ技術者と連携し、ノウハウを結集することで顧客ニーズに対応していきたいとしている。