Illuminataのアナリスト、Gordon Haffは今回の買収計画について、Sunにとっては理にはかなったものだが、同時にリスクの要素もぬぐえない「大胆な行動」だと述べている。
同氏は特に、法人顧客がストレージ製品をIBMやHewlett-Packard(HP)のようなサーバベンダーか、もしくはEMCやNetwork Applianceなどのストレージ専門ベンダーから購入することが多い点を指摘する。
「これは大きな買い物だ。かつてのIBM以上に総合的なシステムベンダーに変身しようというのは、Sunにとっては大きな賭だ。確かに、これだけの資金を投じるということは、Sunがそれだけ本気でストレージビジネスを成功させようしていることの現れだろう。さもなければ、この買収は将来凄まじい無駄遣いとして思い出されることになる」(Haff)
同氏によると、Sunのストレージビジネスは、これまであまり大きな成功を収めていないという。
SunとStorageTekはすでに提携関係にある。StorageTekによると、同社にとってSunは最大のOEM製品の供給先であり、Sunでは「StorEdge」というブランド名でStorageTekの製品を販売しているという。
StorageTekはさらに、Hewlett-Packard(HP)や富士通シーメンス、SGI、Unisysなど複数のベンダーと再販契約も交わしている。Sunは現在、StorEdge 6920ストレージシステムなどのストレージ製品をいくつか販売しており、また先月にはProcom Technologyのストレージ資産を買収している。
アナリストらは、これらのライバル各社とのOEMに関する関係が、Sunにとって問題になる可能性があるとしているが、それに対してSunの幹部やStorageTekの現CEO兼社長Patrick Martinは、両社の合併後も各社との提携関係は継続するようにしたいという。
「各社との関係は現状のまま続くと予想している。この点に関して大きな問題はない」(Canepa)
Martinによると、各OEM供給先がStorageTekの売上高に占める割合は、いずれも10%以下にとどまっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ