米で史上空前の情報流出--4000万件のクレジットカードに影響か

Joris Evers(CNET News.com) 2005年06月20日 11時14分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 MasterCard Internationalは米国時間17日、4000万件を超えるクレジットカード情報が盗まれた可能性があると発表した。

 MasterCardによると、情報が流出したカードのうち、約1390万件が同社ブランドのもので、このほかVisaのクレジットカード約2000万件に関する情報も盗まれており、またAmerican ExpressやDiscoverを含む他のカードにも被害が及んでいるという。

 MasterCardとVisaはともに、それぞれの加盟銀行に情報が流出したカードについて告知し、それらのカードについて銀行側で利用者保護対策を取れるようにしたと述べている。

 Javelin Strategy & Research(本社:カリフォルニア州プレザントン)の上級アナリスト、James Van Dykeによると、「これだけ大量の情報が流出したことはかつてなかった」という。

 MasterCardの声明によると、今回の情報流出は、アリゾナ州ツーソンの支払いデータ処理業者、CardSystems Solutionsで発生したもので、犯人は同社のネットワークに存在していたセキュリティ上の脆弱性を悪用して内部に侵入し、カード保有者の情報にアクセスしたという。

 CardSystemsは、銀行や加盟店などに代わってカードの支払い処理を行う企業の1つで、今回の情報流出については、クレジットカード詐欺の監視ツールを使用した際にこれを発見したと、MasterCardは述べている。

 ただし、クレジットカード番号は流出したものの、カード自体には社会保障番号や生年月日などの情報は含まれていない。そのため、盗まれた情報は、クレジットカード詐欺に悪用される可能性はあるものの、それを利用したなりすましの可能性はないと、MasterCardは述べている。

 Discover Cardの広報担当、Leslie Suttonによると、同社では今回の情報流出を認識しており、捜査機関と協力しながら調査を進めているという。Suttonはまた、今後何らかの不正利用が発生したとしても、Discover Cardの保有者が支払い義務を負うことはない点を強調した。

 Visaも声明を発表し、同社がこの情報流出について認識しており、捜査当局やカードの発行銀行と共同で詐欺の監視/予防に努めているとしており、MasterCardやDiscoverと同様、同社の場合も、情報が盗まれたVisaカードの保有者が、不正利用に対する支払い義務を負うことはないと述べている。

 American Expressからはこの件に関するコメントはすぐに得られなかった。

 CardSystemsの話では、クレジットカード情報が盗まれたのは先月後半の可能性が高いという。同社は米国時間17日に発表した声明のなかで、5月22日の日曜日に「セキュリティインシデントが発生した可能性」があり、翌23日にはこの件をFBIに通報し、あわせてVisaとMasterCardにも告知したと述べている。

 この事件発生後、CardSystemsはセキュリティ監査を実施し、またその結果にしたがって、セキュリティ対策の修正を行っているところだと同社は述べている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化