日立製作所は6月20日、Eビジネス向け基盤ミドルウェア「Cosminexus」の新版の販売を6月21日に開始すると発表した。サービス指向アーキテクチャ(SOA)対応アプリケーション開発を効率化する機能を追加したほか、セキュリティ機能の強化を図った。
新版では、アプリケーション開発時のサービス部品化を支援するため、分析した業務モデルをデザインパターンにもとづいて構造モデルに自動変換し、そこからプログラムのソースコードを自動生成する新機能を提供する。これにより、設計者のスキルに依存することなく、サービス部品化とウェブシステム構築が効率的に行えるようになるという。
部品化したサービスは、JavaやWebサービスなどを介したオープンシステムとの連携や、同社の分散トランザクションマネージャー「OpenTP1」といった既存システム資産との連携が可能である。
また、セキュリティ機能の強化としては、セキュリティポリシー設定ミスを防止するチェック機能と、シマンテックのウイルススキャンエンジン「Symantec AntiVirus Scan Engine」との連携機能を導入した。Cosminexusの新製品として公開鍵インフラ(PKI)機能を持つ「uCosminexus PKI Enrollment Service」を提供することで、電子証明書の発行や更新などの省力化、セキュリティ強化を支援する。
そのほかに、電子帳票製品である「uCosminexus EUR Form Service」に対し、帳票画面のズーム機能およびカスタマイズ機能の強化、電子署名による帳票データ改ざん防止機能の追加を施した。
各製品の概要、税込み標準価格、出荷時期は以下の通り。
uCosminexus Developer:
ウェブアプリケーション、Javaアプリケーションの開発環境。15万7500円から。6月30日uCosminexus Application Server:
J2EE準拠のウェブアプリケーション実行環境。126万円から。6月30日uCosminexus TP1 Server/Base:
分散トランザクション処理製品。19万7400円から。6月30日uCosminexus PKI Enrollment Service:
PKIユーザー認証/署名機能対応製品。210万円。9月30日- uCosminexus EUR Form Service:
電子フォーム機能対応製品。126万円。8月31日