マイクロソフトは7月11日、「Microsoft Office System」に対応した「医療連携ツールキット」と、電子カルテを補完する「Microsoft Office InfoPath 2003医療向けテンプレート集」の提供を8月より順次開始すると発表した。ウェブサイトでダウンロード提供する。
医療連携ツールキットは、電子フォームアプリケーション「Microsoft Office InfoPath 2003」とコラボレーションソフト「Microsoft Windows SharePoint Services」をベースに、医療機関向け情報連携ソリューションを実現するツール。フォームの電子化や情報共有、病院管理/経営に必要な情報を、イントラネット上で管理できるようになる。病院内だけでなく、中核病院と関連診療所、医師会のあいだでも診療情報などの情報連携が行える。
医療機関にソリューション提案を行うパートナーを対象として、8月15日に提供を開始する。すでに、岩手県の二戸医師会が導入を決めている。
一方の医療向けテンプレート集は、Office InfoPath 2003用のフォームテンプレート集だ。Windows SharePoint Servicesと同テンプレート集を組み合わせて利用することで、グループでの情報共有などが容易になる。手術記録、診断書、入院手術等証明書、退院証明書、リハビリテーション実施計画書など、約40種類のテンプレートで構成する。
全国の病院および診療所を対象として、8月1日に提供を開始する予定。
さらに、同社は「同ツールキットと同テンプレート集をベースとしたソリューションをタブレットPCで利用すると、病院、診療所間の新しい病診情報の連携を実現するとともに、ペーパーレス化によるコスト削減を促進できる」としている。
同社は、7月13日から15日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される国際モダンホスピタルショウ2005において、詳細を紹介する。